お先、どうぞ
黒い、見慣れぬ帆をなびかせ、ひきつれているのは、鳥もいない巨大な静寂。船のすぎたあと、水は満ちも、波たちも、しない。
海に陸に
魂──地上のありとあらゆる諸物から人間を引き離す不滅の炎のきらめき
私の目の光りはどうなったのか
KYU
いとをかし
都にて 月をあはれと おもひしは 数よりほかの すさびなりけり